
笑い、滴り、装い、眠る。
第7章 雨の日は家にいて
「…やっぱやだ。」
翔「え…やだ…って…?」
毛布の中から出て服を着込んでいく。
「翔くんも早く着替えて、早く行こ?」
翔「あ…うん。」
つられて翔くんも大急ぎで服を着だす。
顔を洗い、車に乗り込み、
少し走った先にある、コンビニで朝食用にお弁当を買う。
ちょうど相葉くんがいたので、引っ越しの挨拶をし、翔くんが待つ車へと戻る。
翔「ね…もう少しゆっくりしててもよかったんじゃない?」
「だめ。荷物、片付けないといけないから。」
まだ、何か言いたそうにしてたけど、
翔くんは黙々とおにぎりを頬張っていた。
何とかお昼前には引っ越し先に到着。
途中、ドラッグストアでティッシュやトイレットペーパーなどの日用品を買い、
午前中に何とか到着した。
「さ、始めよっか?」
まずはテレビ、洗濯機など互いの家で使っていた電化製品など、まだ使えそうなものから取り付けていく。
ちょっと疲れたな?と、スマホに目を落とすと、時刻はとうに昼を過ぎていて、
僕の目の前に、翔くんがおにぎりを差し出してた。
