笑い、滴り、装い、眠る。
第10章 Moon Light
翔「いつも灯り消してんだもんね?」
「一段と翔くんがエロかったから何でだろ?って思ってたんだよ?……そっか、そういうことか。」
翔「もう、バカ。」
変に納得している俺を見て、翔くんが唇を尖らせた。
「ん?何?チュウして欲しいの?」
翔「んもー智くんてば。」
顔を真っ赤にして拗ねてるように見せかけながらも、翔くんは俺の唇に静かにキスを落とした。
翔「それにしても綺麗な月だね?」
「やっぱさ、あの月の模様、ウサギが餅つきしているように見えない?」
翔「またその話?見えない、ってば。」
「いーや!!ぜっっってぇ見える、って?」
翔「全く、どんな目してんの?見えない、って?」
あーもー面倒くさい!!
俺は体を起こし翔くんに覆い被さった。
翔「…なるほど…そう来ましたか?」
「体で分からせてやるまでだ。」
結局、何だかんだでヤりたいだけなんだけどな?
で、結局……
翔「いっ………た……。」
次の日はたまたま休みだったから良かったものの、
五人一緒の仕事に行った日には、ニノに冷ややかな目で「お盛んですね?」、って言われるのがオチなんだよなあ……