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笑い、滴り、装い、眠る。

第11章 SUN SHINE



智「……。」


「……。」



俺は智くんが用意してくれた絶品朝食を口に運んでも、何一つ味がわからなかった。



そう。昨夜の智くんの「相葉ちゃあん」事件。



智くんが…相葉くんと…


悶々としながら朝食を口に運ぶ俺に、智くんの声さえ聞こえていなくて、



俺は何事かをずっと呟いていたらしい。



智「翔くん、てば!!」


「えっ?」


智「さっきからずっと呼んでんのに、なに一人でぶつぶつ言ってんの?」


「ご……ごめん。で?何?」


智「……もう、いい。」



ものすごい勢いで朝食を口に運んでいく智くん。



やがて静かに両手の平を合わせると茶碗を片付け始めた。



カチャカチャと茶碗を洗う後ろ姿を見ながら、



俺は昨夜の智くんの寝言を頭の中で繰り返した。



繰り返しては、



誰も見ていないところでいちゃつく二人を想像して挫けそうになるのを鼓舞していた。



でも、今日は五人での仕事。



平然と仕事をこなせる自信などなかった。



でも、行かないわけにはいかない。



俺がいなかったら二人の思うツボだから、と気持ちを奮い立たせた。



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