笑い、滴り、装い、眠る。
第3章 ボクにかまって!!
もともとしょーくんは犬を飼う予定なんてなかった。
でも、しょーくんの友だちに犬を飼いたい、って人がいて、その付き合いでボクのところにやって来た。
そのお友だちがお気に入りのコを探している間、手持ち無沙汰だったしょーくんは、
たまたまケージの中でお昼寝中だったボクに目を止めた。
視線を感じて目を覚ましたボクは、
こちらを見つめるしょーくんのおっきなお目々にビックリして飛び起きた。
あっ!?もしかして遊んでもらえるかも…♪
そう思ったボクは、思いきり伸びをして体を解し、ケージの柵に前足をかけて伸び上がって必死にアピールした。
「抱っこしてみます?」
ボクを見つめるしょーくんに気づいたブリーダーさんがしょーくんに問いかける。
翔「いいですか?」
当時のボクは生まれてまだ一ヶ月ぐらいで、
抱っこする、というよりは、手のひらの上に乗っけてる、ってぐらいの大きさだった。
翔「うわ…ちっちゃ…。」
潤「あれ?翔さんも飼うの?」
この時、しょーくんのお友だちはどのコにするのかをもう決めてしまってて、
しょーくんの手のひらの上でころころと動き回るボクの頭を指先でなでなでしてくれた。