笑い、滴り、装い、眠る。
第11章 SUN SHINE
と、まあ、ここにくるまで色々あったりしたわけだけど、
さっきから翔くんが言ってるみたいに悪気なんて微塵もないなんて、
これまでの流れでどう信用したらいいのか……。
俺は軽いパニックになっていた。
翔「ねぇ、智くん。」
グシャグシャにされた髪を直すみたいに弄っていた俺の体の向きを無理矢理自分の所に向け、翔くんが話しかけてくる。
翔「俺のこと…信じてくれないかな?」
「……。」
ふーっと息を吐き、翔くんはコツンとおでこにおでこをくっつけてきた。
翔「じゃあ…さ、俺以外の他の奴ら…ニノとか相葉くんとかでもいいから…」
「……分かるように説明して?俺、頭、悪いから……」
翔「智くん…」
「俺、ヤなんだよ。昔っからそういうの。影で笑われてるみたいで。」
翔「笑うなんて…」
今にも泣きそうな顔で笑ったあと、翔くんは俺のことを抱きしめてきた。
翔「それこそ、絶対にあるわけないだろ?むしろ、智くんは俺ら四人の誇りだよ?」
「……。」
翔「自慢のリーダーだよ?嵐の大野智は。」
「う…ウソばっか…」
翔「……ホントだってば?」
「じゃ、何であんなに説明がしどろもどろしてたの?」
翔「だって…恥ずかしいじゃない?」
耳元で囁く翔くんの低くて小さな声。
翔「みんな智くんのこと大好きなんだし?」
中でも俺は特別だけどね?と、
翔くんはものすごぉくちっちゃな声で言ってくれた。