笑い、滴り、装い、眠る。
第11章 SUN SHINE
「……そっか…」
嬉しくなって俺は翔くんを抱き締め返した。
翔「さ、智くん?」
「大好きだよ、俺も。」
翔くんは俺が翔くんの顔のパーツで一番好きな大きな目をぱちくりさせ俺を見た。
あの日、俺ら先輩の練習を最前列で穴が空くほど見ていたあのくりくりの目で。
「ニノも松潤も相葉ちゃんも。みーんな大好き!!」
翔「あの…」
「ん?どした?」
翔「俺のことは…その……他のみんなとは……」
「なに?特別だ、って言ってほしいの?」
翔「……できれば。」
「んふふふ。どうすっかな?」
いじわる〜く笑うと泣きそうな顔になった。
「翔くんはねぇ…」
真剣な顔で俺を見るドングリまなこ。
「翔くんはぁ……世界一…」
不安そうな顔が途端にパアッと明るくなる。
「……愛してるよ♪」
んー、と翔くんは唇を突き出した唇に口づけてきた。
翔「俺も…愛してる。」
「……うん。」
翔「……地球一。」
「んじゃ、俺は宇宙一。」
翔「もー、こんなとこでマウントとるの止めてよ?」
「だって…ホントのことだから。」
翔「じゃあ…俺は銀河系一。」
「え?じ、じゃあ…俺は…」
このあと、何にも思い浮かばなかった俺は、
翔くんとのマウント合戦に呆気なく敗れてしまった。