笑い、滴り、装い、眠る。
第12章 Sweet,Sweet,Lollipops(S × O)
なんて…
そんな甘い爆弾落とすものだからたまったもんじゃない。
仕返し、とばかりに、今度は逆に智くんの耳朶に歯をたてる。
智「ちょっ…何すんの?」
抗議しながら押し退けようとする両手を捕まえ、甘噛みしたり唇で愛撫したりする。
智「やっ……んぁ……」
いつ聞いてもいい声…。
智くんの甘い喘ぎ声は、耳からではなく、頭の官能を感知する神経に直接伝わって、下半身を熱くさせた。
智「あ…あ…も…やめ…。」
ホントに止めて欲しいの?
智「ぁ…っ…んっ…しょ…」
俺のバスローブの衿を綺麗な指がぎゅっと掴む。
どんな反応をするのか見てみたくて暫し解放してやると、
少し潤んだ目で俺のことを見つめてきた。
「どうしたの?」
智「な……何でも……」
慌てて逸らそうとする顔を両手で挟み込むように捕まえ此方に向かせた。
智「あ……」
「言って?」
智「だからなんでも……っ…」
元々答えなんて望んでない。
欲しいのは、そう……
アナタの唇に、わざと大きな音を立てて吸い付いた。
「誕生日……おめでと。」
智「…あ…りがと。」
特別な夜にあなたからもらう極上のひととき。