笑い、滴り、装い、眠る。
第3章 ボクにかまって!!
雅「いーなあ。翔ちゃんも松潤も犬が飼えて。」
翔「だからって、俺の休みのたびに俺んちに来るのやめてくれる?」
ボクは今、しょーくんのお友だちの一人だ、っていう中華料理屋さんの息子の雅紀くん、
通称まーくんに遊んでもらっていた。
雅「ほら、サトシ、行くよ?」
まーくんは、音の出るゴムボールをパコパコ鳴らしながら放り投げてくれた。
わーい♪
ボクはゴムボールの後を追いかけ全力疾走する。
ボールをくわえ、まーくんの手の中に落とすと、
ご褒美だよ?と、ボクの大好きな骨型の犬用のビスケットをくれた。
翔「あんまりおやつやるとご飯食べなくなっちゃうから…」
と、しょーくんはまーくんの手からビスケットの袋を奪い取った。
雅「ごめんごめん。あまりにも可愛くてつい…。ホントは松潤ちに行こうと思ってたんだけど、彼女が来る、っていうからさあ。」
翔「何?仕方なく俺んとこに来た、ってこと?」
雅「そうでもないよ?サトシも松潤ちのカズに負けないぐらい可愛いから、つい、会いたくなっちゃうんだよね?」
翔「だって、兄弟だもん。コイツら。」
しょーくんは、ボールで一人遊びを始めたボクをアゴで指す。
雅「へー!?そうだったんだあ!?」
まーくんは、
ゴムボールに夢中なボクの頭を笑顔でいいコいいコしてくれた。