笑い、滴り、装い、眠る。
第3章 ボクにかまって!!
和也side
潤「カズ、ほら散歩行こうか?」
えー!?散歩?
愛用しているクッションの上でまったりしていると、
ご主人様の潤くんが、笑顔で赤いリードをちらつかせる。
…面倒いな。
しょーがない。付き合ってやるか。
うーんと伸びをしてから首輪にリードをつけてもらう。
潤「カズ、今日は散歩がてら、お前の兄弟のところに行こうか?」
は?アイツに会うの?
俺、アイツ苦手なんだよなあ。
そう。ご主人様の友だちのところにいる、っていう俺の兄弟。
赤茶色の俺とは違うクリーム色の俺の兄弟。
見た目通りおっとりしたところもあるんだけど、
久しぶりに俺と会った日には、やんちゃモード全快でもみくちゃにされてしまうからたまったもんじゃない。
この日も、俺の姿を見た途端…
智「あっ!!カズくんだぁ♪」(↑早速、スイッチ・オン)
ギクッ!
身の危険を感じて(←笑)つい、身構えてしまう、俺。
智「ねぇねぇ、遊ぼ♪」
「すいません、俺、まったりしたいタイプなんで離れてもらえません?」
案の定、飛びかかってきたクリーム色(サトシ)にもみくちゃにされてしまう俺。
そんな俺らを、まるで微笑ましい光景でも見るように目を細めるご主人様たち。
…帰りたい。(←笑)