テキストサイズ

笑い、滴り、装い、眠る。

第13章 俺にかまって!!(O×S)



雅「いーなあ、大野さんとこのコは賢くて?」



俺んとこは全然言うこと聞かなくて、と、智くんの友だちはボールで一人遊びをする仔犬を見てため息をついた。



和「……。」



……な、何?



一人遊びしているソイツと目が合う。



瞬間、ソイツがいきなり俺に飛びかかってきた。



「ちょ…いきなり何?」


和「……いいから合わせてよ?」



渋々俺はソイツとじゃれ合うフリをした。



智「よかった。ワンコ同士仲良く遊んでる♪」


雅「しかも、カズからちょっかい出してるし。」



嬉しそうにしている飼い主に、当の俺らは…



和「チョロいな?」


「は?」


和「こうやって俺らが絡んでるのを見て喜んでんだからさ?」



ソイツはニコニコしながら俺らを眺めているご主人様二人を見てイヤな笑いを浮かべた。



コイツ……!!



和「いてっ!!」



俺は調子に乗りすぎてつい、といった体でコイツの首筋に噛みついた。



とは言っても本気じゃない。



ちょっと歯を立てた程度だからケガをするほどじゃない。



和「何すんだよ?」


「何……って、お仕置きだよ?」


和「はあ?」


「悪いことしたらお仕置きされるだろ?」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ