笑い、滴り、装い、眠る。
第13章 俺にかまって!!(O×S)
智「うわあ…美味しそうだね?よかったね、翔くん?」
見た目はね?
俺は取り敢えずくんくんと匂ってみた。
うん。悪くない。
先ずは恐る恐る顔を近づけ一口食べてみた。
う…旨い。
腹ペコだった俺は一気に平らげた。
智「ふふっ。翔くんてば満足そう。」
潤「作った甲斐があったな?」
二人は舌舐めずりしている俺のことを覗き込みながら代わる代わる頭を撫でてくれた。
智「また翔くんのご飯作ってよ?」
潤「智の分もね?」
俺からもお願いします。
……って、言いたいけど、言いたくないなあ…。
また、智くんのこととられちゃうし。
でも、メシ、旨かったなあ。
潤「じゃ、また連絡する。」
智「うん。待ってる。」
伸び上がった智くんがアイツに顔を近づけた。
ドアが閉まる音がして、アイツは帰っていった。
心なしか元気がなさそうに見える智くんの足元に近づき鼻を鳴らしながら顔をすりすりした。
智「慰めてくれてんの?」
やっぱ落ち込んでたんだ。
抱き上げ頬擦りしてくれる智くん。
智「ありがと、翔くん。」
どういたしまして。大好きな智くんのためですから。