笑い、滴り、装い、眠る。
第3章 ボクにかまって!!
翔「ほーんと、仲いいよな?」
潤「だな。」
翔「やっぱ、兄弟だ、って分かんのかな?」
分かるけどヤなんですよ。
こいつのストレス発散になっちゃってるんで。
智「えいっ♪」
「わっ!!ちょっと!」
クリーム色のタックルを避けきれずに押し潰されてしまう。
智「ねぇねぇ遊ぼうよぉ〜」
「ヤだってば!!」
智「んも〜!!こうしてやるぅ!!」
「ちょっ!!痛い!!やめて!!」
本人は甘噛みのつもりかもしんないけど、
大人の歯に生え変わったばかりの鋭い牙でほぼほぼ手加減なしだからたまったもんじゃない。
潤くんに助けを求めようにもご主人様同士話が盛り上がっていて、
俺らなんて眼中になさそうだった。
潤「今日ここに来たのはさ、翔さんにお願いがあって…」
翔「お願い?」
潤「実は、今度の休みに泊まりがけで旅行に行こうと思ってて。カズ、預かって欲しいんだけど?」
はい?潤くん、今なんて?
もみくちゃにされながらも、二人の会話に聞き耳をたてる。
翔「ペットホテルに預けたらいーじゃん?」
潤「そう思ったんだけど、慣れないところに預けるよりは気心の知れた翔さんのところがいいかな?と思って?」
いや、俺、気心の知れたところより慣れないところの方が…
って、言えたらどんなにいいか…。