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笑い、滴り、装い、眠る。

第13章 俺にかまって!!(O×S)



智「ふふっ。何もかも翔くんはお見通しだね?」



撫でてくれる手にうっとりと目を閉じた。



智「今日は久しぶりに一緒に寝よっか?」


「わん♪」



やったぁ♪



智くんとおんなじ布団に寝られるなんていつぶりだろ?



智「昨日ね、翔くんが人間になった夢を見たんだ?」



久しぶりに大好きな匂いに包まれ、夢見ごごちな俺の頭を撫でながら智くんが話し始めた。



智「すんごくカッコいい男の子に話しかけられて、名前聞いたら……」



翔くんだったの、って。



そうだったんだあ…



段々重くなるまぶたを必死で上げようとするも、俺はそのまま夢の中へ。



そして、再び目を開けた時、ソファーで寛いでいる見馴れた丸まった背中に近づきその背中をポンポンと叩く。



振り向いたその笑顔に、俺の頬がこれでもかと緩む。



智「あ、翔くん、お帰り。」


「ただいま。先に寝てても良かったのに?」



すると、ちょっと怖い顔をした智くんがすくっと立ち上がり俺を睨み付ける。



智「仕事で疲れて帰ってくる翔くん、放っといて寝られるわけないじゃん?」



「……ありがと。」



嬉しくて……



俺より少し小さな体を壊れないように抱きしめた。


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