
笑い、滴り、装い、眠る。
第1章 Endless Game
智「はい。今日のスイーツはフォンダンショコラね?」
「あ、うまそ♪」
智「食べさせてあげる。」
智くんがフォークを突き立てると、
中からチョコレートソースが溢れ出てきた。
「うわ…すっげ。」
智「はい、翔くん、口開けて?」
言われた通り、口を開けて待っていても口にスイーツが入れられる感触がないことを不思議に思い目を開けると、
智くんの顔が間近にあって、
俺と目が合うと、智くんはうっすら微笑んだ。
智「ごめんね?こっちの方が美味しそうだったから。」
智くんは俺の顔を両手で挟むように固定すると、
チュッ、と音を立ててキスしてきた。
智「フフっ。やっぱ、こっちの方が甘いや。」
「さ、智く…」
真っ赤になりながらキョどる俺に構わず智くんは、
音を立てて、角度を変え、何度も何度も唇を吸い上げる。
唇を一旦離し、熱っぽく見つめる瞳に体がはしたなく疼いてしまう。
智「翔くんてば、赤くなっちゃって可愛い。」
そして、俺の前髪を掻き上げるとそっとキスを落とした。
智「ね、先に翔くんから食べちゃっていい?」
智くんは、
返事をする暇も与えずに、
俺の体をソファーに横たえた。
