笑い、滴り、装い、眠る。
第3章 ボクにかまって!!
潤「それに、サトシといた方がカズも退屈しないかな?と思って?」
退屈すんのは俺じゃないでしょ?
アイツ(サトシ)じゃない?
頭にきたおれは、
ちょっと痛かったけど、
俺の首の後ろにかぶりついたままのクリーム色をそのままほったらかしにし、俺はなんともないような体でその場に蹲った。
智「あれ?どうしたの?気分悪いの?」
反応しなくなった俺を不思議に思ったクリーム色が、俺の目の前に回り込み、腹這いになって俺の顔を覗き込んできた。
「気分が悪いのは初めからなんです。」
智「じゃ、何で気分が悪いの( ・◇・)?」
「はあ……?」
何で…ですって!?
「教えてあげましょうか?」
智「うん(。^。^。)♪」
俺は、この激ニブ天然野郎に覆い被さり、
コイツが俺にしたのと同じように首の後ろをやんわりと噛んだ。
智「ひゃあっ!!」
クリーム色のあんまり聞かない悲鳴のような鳴き声にいち早く反応したのは飼い主の櫻井さん。
翔「どうした?サトシ?」
俺は素早くヤツから離れ、知らんぷり決め込む。
翔「あんまりお前がはしゃぎすぎるから、カズくん、怒らせちゃったんじゃないのか?ん?」
喰らったことのない痛みに我慢できず、きゅんきゅんと鳴き続けるクリーム色の頭をなでなでする櫻井さん。
さすがは飼い主。分かってらっしゃる。