笑い、滴り、装い、眠る。
第13章 俺にかまって!!(O×S)
和「よう、久しぶり。」
「……うん。」
タ「……。」
和「そちらは?」
俺の肩越しから覗き込むように2匹が目を合わせる。
「コイツは俺の弟分でタツヤ。」
和「……ども。」
タ「……ウス。」
タツヤは俺同様、ふわもこな体で小さく頭を下げた。
和「見た目は俺らより可愛いのに、目だけが怖いね?」
瞬間、タツヤの目が鋭くなる。
……がしかし、目力のわりに外見が可愛すぎて拍子抜けしてしまう。
かく言う俺より可愛いし。
タツヤはガックリと肩を落としてその場に蹲った。
タ「アニキ、俺、ってやっぱ見た目がアレなのかな?」
「まあ…」
おんなじ犬種の俺が言うのもアレだが、
タツヤは♂のわりには体は小さめで、毛並みも真っ白。
成長すると被毛でフワフワになる。
俺らが連れだって散歩に出た日には、足を止めない女子はいない。
雅「何時見ても翔ちゃんとタっちゃんは可愛いね♪」
呑気にカズの飼い主はウヒャウヒャと笑った。
今日はスイーツ男子な俺らの飼い主の定例の男子会。
雅「うわあーこのチョコケーキ美味しい♪」
いつになく盛り上がったお二人。
気づいたら、リビングで俺らと一緒に雑魚寝していた。