笑い、滴り、装い、眠る。
第13章 俺にかまって!!(O×S)
あーあ、二人ともソファーでうたた寝なんかして…
すると、智くんが小さくくしゃみをし、小さく寝返りを打った。
もー、智くんてば、風邪引いちゃうじゃん?
俺はモゾモゾしている智くんの元へと駆け寄りソファーの上に飛び乗った。
そして、強引に智くんの脇へと潜り込むと、智くんの体がびくりと跳ね上がった。
智「ビックリした…翔くんか…」
智くんは俺の体を引き寄せ撫でてくれた。
智「翔くん、って温かいね?それにもふもふだし♪」
智くんは嬉しそうに頬擦りしてきた。
はあ…幸せ。
この瞬間だけ、俺は犬に生まれてきてよかった、と思う。
……もちろん、人間の方が何十倍もいいんだろうけど。
翌朝、仲良さそうに寝ていた俺らをやっかんだタツヤに起こされ、
朝食の用意をするから、と、智くんはカズのご主人に俺ら3匹の散歩を託した。
朝食後、店の手伝いがあるからと、慌ただしく帰っていくカズのご主人を見送ったあと、ソファーで寛ぐ智くんの足元に座った。
智「おいで?」
ポンポンと叩く膝の上に飛び乗る。