笑い、滴り、装い、眠る。
第14章 猫と俺とアナタと…
彼の名前は大野智。
同じ学校に通う俺の一コ上の先輩だった。
智「いやぁ、世の中狭いよなあ?」
なあ?と、ナゼか猫に同意を求める智くん。
しかも…
智「しっかし、『しょう』はどんどん可愛くなるなあ♪」
「ニャア♪」
「……。」
……紛らわしいんだけど(汗)
てか、俺、人間の男なんだし、気にしなきゃいいのか?
と、気にならない体を装っていると、
智「あっ!!こら、『しょう』!こんなとこでやらかしやがって!!」
び、ビックリした…猫か。
「……ンニャ」
気づくと俺の足元に『しょう』が纏わりついていた。
智「……ったく、すぐ翔くんとこに逃げやがって?」
ぶつぶつ言いながら智くんは『しょう』のやらかした後始末をしていた。
「まあまあ。女の子なんだから大目に見てやってよ?」
智「まあ……翔くんがそう言うんなら。」
「……だってさ?よかったね?」
『しょう』の頭を撫でると『しょう』は嬉しそうに「ニャア。」と鳴いた。