笑い、滴り、装い、眠る。
第15章 TO You・・・
誕生日当日。
俺は逸る気持ちを押さえつつエレベーターに飛び乗りボタンを押した。
あの日から俺らは、
顔を合わせると普通に挨拶を交わし仕事をした。
もちろんその間、初めて二人だけで過ごす日のことを考えない訳ではなかった。
というか、そればっかり考えていた。
だから今日1日、過ぎてゆく一分一秒がとてつもなく長く感じて愛想笑いさえできない自分を歯痒く感じていた。
潤「あんまり怖い顔してると幸せが逃げちゃうよ?」
雅「そうそう♪」
松潤と相葉くんからはニヤニヤしながらそう言われた。
潤「でも、ラブラブオーラは凄く感じるけどね?」
なんて、よって集って冷やかされ、何だか立場のない俺に救いの手が。
智「おい、お前らよって集って翔ちゃんを苛めるな!」
「さ…智くん…。」
目の前に立ちはだかる背中に思わずキュンとしてまう。
潤「はいはい、すいませんでした。」
なんて、逃げてく3人のうちの一人の、何か言いたげな目線を感じた。
潤「ほらニノ行くぞ?あんま見てるとリーダーにまたどやされるから。」
和「う、うん。」
松潤に急かされるように背中を叩かれたニノはけらけら笑う他の2人と帰っていった。