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笑い、滴り、装い、眠る。

第15章 TO You・・・



智side


はあっ?なに言ってんだ?コイツ。



……てな感じで、見おろす翔ちゃんを見上げていた。



んなワケないだろ?



こんな可愛い後輩、誰がほっとく、ってんだよ?



俺とほぼほぼ同期の岡田も狙ってたし、俺の先輩の何人かも翔ちゃん狙いだった。



比べて俺は成り行きで嵐のリーダーにはなったけど、翔ちゃんの方が頭いいから、その辺からして引け目感じてたし。



どう転んでも釣り合わねぇ、って思った。



でも、さ、ある日気づいちゃったんだよね?



翔ちゃんとスッげぇ目が合うな?って。



ひょっとして…って思いながら、前のりで大阪に行った日の夜、たまたま大きな祭りがあって、仕事の関係者の何人かと行こう、ってなって、



半端ないぐらいの人だかりの中で見知った顔を見つけた時はビックリした。



翔「ウソ…智くん?」



嬉しそうに駆け寄ってくる翔くんと、人目憚らずに抱き合った。



当時は驚きより嬉しい気持ちが勝ってた。



……が、少し疚しい気持ちがあったことはここだけの話。



昔話はさておき……



翔「俺はずっと真剣に悩んでたよ?」



泣きそうな顔で翔ちゃんが俺を見おろす。



翔「どうしたらあなたに相応しくなるか、って。」






マ、マジでか…?



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