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笑い、滴り、装い、眠る。

第15章 TO You・・・



智「ダメ…かな?」



まだ起きて時間がそれほど経っていないのと想定外の展開に頭がついていけなくて智くんの顔を呆然と見つめた。



智「し、翔ちゃんさえよければ、の話なんだけど?」



真っ赤になった智くんが俺から顔を逸らしたことで我に返った。



「そっ…それ、ってつまり…」


智「ま、まあ、そう言うこと…だな?」



いきなり席を立ち上がった智くんが冷蔵庫を開け、水をペットボトルごとがぶ飲みした。



「あの…」


智「あっ!!へ、返事はすぐじゃなくてもいい……」


「……よろしくお願いします。」


智「へ?」


「朝ごはん、作ってよ?毎日。」


智「じ、じゃあ…」


「俺のために作って……じゃなくて、俺だけのために作ってよ?」


智「もっ、もちろん!!心をこめて……じゃなくて、天地神明にかけてうまいもん、翔ちゃんのために作るから!!」



真剣な顔で、がっちり両手を握られ、すごい近い距離で宣言された。



近いし、重い……。



智「あ、そうだ。」


「どうしたの?」



さっきの剣幕からウソみたいに、いつもの智くんの顔になる。



智「どっちの家に住む?」

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