笑い、滴り、装い、眠る。
第16章 a little guy
俺は彼らを引き連れ、近くのファミレスに行くことにした。
雅「うわぁー涼しい!!」
「好きなもの食べていいよ?」
雅「やったぁ♪」
はしゃぐ雅紀くんの隣で 大野くんは控え目に顔を綻ばせた。
雅「俺、チャーハンにする!おーちゃんは?」
智「あっ…じゃあ…」
これ、と彼が指差したのは……
「これ?」
智「……うん。」
雅「えー?アイスなんてお腹一杯にならないよ?せっかく奢ってくれるんだからもっと食べれば?」
お前なあ…。
智「で……でも今、そんなに食欲ないし?」
「そう?」
道理で体が小さいと思ってたけど、食欲がない、ってのはほんとなのかも?
ファミレスでの食事のあと、俺は彼らを見送り急いでプールへと戻った。
「ごめん。ちょっと遅くなった。」
潤「いいよ?あいつらと一緒だったんだろ?」
「うん、まあ。」
潤「あいつら、結構食ってただろ?育ち盛りだから。」
「いや、そうでもなかったけど?」
潤「もしかして…あの子?あの、大野くんとかいう……」
「遠慮してたのかもだけど?」