笑い、滴り、装い、眠る。
第4章 愛していると囁いて。
毎週月曜日の夜。
俺は仕事にかこつけて、
智くんは松潤とその友人たちの定例会みたいなものが毎週ほぼ月曜日の夜に集中してあったりして、
暗黙の了解みたいに、
月曜日の夜に会っていた。
智「ねぇ、キャップ…」
「ん?」
智「…外して?」
俺に抱きしめられたままあなたは振り向き、
つばを持ち上げ、有無を言わさず俺のキャップを外して放り投げた。
智「あれ、松潤からもらったヤツでしょ?」
「あ…うん。」
そう、あれは、いつの誕生日だったかは忘れたけど、松潤からもらったものだった。
智「それに、邪魔でキスできない…」
今度はあなたからのキス。
智「翔くんが気に入ってんならいいんだけど…」
角度を変えて何度も押し当てられるあなたの唇は、
毒を含んでいるせいか、少し苦かった。
智「僕と会うときは被ってこないで。」
「ごめん。気を付けるよ?」
智「別に、怒ってるわけじゃな…んっ…」
啄むように口づけたあと、
薄く開かれたあなたの唇をほどいてゆくように舌を差し込む。
智「んっ…ふっ…」
優しく絡んでくるあなたの舌を味わうように舌を絡める。
鼻から抜けてゆくようなあなたの甘い声にうっとりしながら、
強く舌を吸い上げた。