笑い、滴り、装い、眠る。
第4章 愛していると囁いて。
智「ねぇ…いつまでここにいるつもりなの?」
ここで始めるつもり?ってイタズラっぽく笑う。
「イヤ?」
智「イヤ…じゃないけど?」
でも、笑うあなたの手を引きベッドに連れてゆく。
後で、固くて痛かった、などと文句を言われないように。
智「翔くんてスーツ似合うね?今日もカッコよかったよ。」
「ありがと。」
見下ろす俺の頬を両手で撫でながらあなたが笑う。
智「明日もカッコいいところ見せてね?」
「プレッシャー、かけるね?」
明日は、五人での収録の日。
明日、っていっても、もう日付が変わってるから今日の話だけど。
「ね、明日、もし松潤よりいいところ見せられたら…」
智「…たら?」
あなたの首筋に残された赤い痕を指先で何度も何度も触れた。
智「フフッ。くすぐったい。」
俺の指を掴み、くすくす笑う。
…上書きしたい。
上書きだけじゃなくて、
あなたの身体中、俺の付けた痕で埋めつくしたい。
「…やっぱ、いい。」
智「どうしたの?変な翔くん。」
あなたの首の後ろ。
誰にも気づかれなさそうな場所に、密かに俺の印を刻んだ。