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笑い、滴り、装い、眠る。

第17章 a cute boy



クリスマスの朝。



「う………ん。」



僕は大きくてフカフカなベッドの中で目が覚めた。



あ…そっか。昨日翔くんとホテルのレストランで食事してそのままホテルの部屋に泊まったんだっけ?



そして僕の隣には、



幸せそうに寝息を立てる翔くんがいた。



そうだ。翔くんの寝顔、撮っちゃお♪



翔くん側の枕元にある自分のスマホを取ろうと体を起こすと、急に体が下に沈んだ。



翔「おはよ…」


「…おっ…おはよ。」



気づけば僕は翔くんの腕の中にいた。



翔「ん?どうした?」


「あ…えっ…と……」



まさか、翔くんの寝顔を撮るためにスマホが必要だったと言えなくて、



咄嗟に、翔くんの額にキスをした。



「お、おはようのキス……しようと思って…?」


翔「ふふっ。そう?」



ちょっと意地悪っぽく笑うと翔くんは体を反転させ、僕をベッドに沈めた。



翔「知ってる?夜、ヤるより朝、ヤった方がその日のパフォーマンスの出来が格段に違う、って?」


「…そ…そうなの?」


翔「……と、言うわけで…」


「ち…ちょっと待って?」


翔「何?どうしたの?」



キスしようとしてくる翔くんを慌てて制した。



「早く朝食食べにいかないと僕らの食べる分がなくなっちゃう。」



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