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笑い、滴り、装い、眠る。

第4章 愛していると囁いて。



和「今日の翔さんどうしたんです?バラエティーなのに、一切笑い無しでお届けしてるじゃない?」


潤「ホントだよ。逆にらしくなくて調子狂うんだけど?」


智「………。」


「別にいいでしょ?らしくない俺も。」



カップのコーヒーを飲みながら、



松潤の隣で俯き爪を弄ぶあなたをずっと見ていた。


潤「リーダー、お代わり、いる?」



笑顔で二人分の空のカップを持った松潤が椅子から立ち上がる。



智「あ…いい。いらない。」



顔を上げ、笑顔で答える。



そして、松潤が席を立った一瞬、



あなたと目が合った…。





でも…。





和「…翔さん?」



隣にいたニノに小突かれ我に返った。



雅「翔ちゃん、どうしたの?」


「あ…」



気づいたら、



俺は空の紙コップを握り潰していた。



雅「どうしちゃったの?それ、気合いの現れ?」



俺の手の中の可哀想な紙コップを指差し、無邪気に雅紀が笑う。



「ははっ。かなあ?」



お代わり、持ってきてあげるね?と、



立ち上がったついでに、


雅紀は同じくお代わりを持ち、席に戻ろうとしていた松潤と話し始めた。


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