笑い、滴り、装い、眠る。
第19章 brothers
あの時はどうにか初めてのコトを為し遂げ、心地いい気だるさの中で二人微睡んでいた。
「翔くん、体大丈夫?ツラくない?」
翔「……ふふっ、平気。ありがと。でも、ちょっと腰が痛い…かな?」
「えっ!?そうなの?ごめん…」
びっくりして体を起こした俺を制するように、翔くんがしがみついてきた。
翔「でも……平気。……ていうか…幸せ♪」
俺の体にすりすりする頭を撫でた。
「……俺も。」
翔「そう言えば…アイツら…潤たち……?」
「……部屋で寝てたよ?」
翔「……て、まさか…?」
「二人とも裸だったからヤってたっぽい。」
翔「はあ……やっぱり。」
「別にいいじゃん?邪魔されなかったんだから?」
翔「そう……だね?」
思い出して赤くなる恋人の唇にキスをした。
翔「あ、ねぇ、シャワー、浴びる?」
「んー?そうだなあ…」
シーツが汗で貼り付いて気持ち悪い。
でも、
翔「智くん……?」
「ん?」
翔「ぎゅーっ!!」
の言葉と同時に、翔くんが力一杯俺の体を抱きしめてきた。
「うぉっ!!ぐ、苦じい……!!」
とか言いながら抱き締め返す。
ああもう!!可愛すぎだろっ!!