笑い、滴り、装い、眠る。
第19章 brothers
翔「智くん、ご飯のお代わりいる?」
「いや、もうお腹一杯だからいい。」
翔「智くん、ここ、ついてる。」
「ん?どこ?」
翔「こ・こ♪」
翔くんは俺の口の端っこについた飯粒を食べた。
潤雅「「……。」」
「……何だよ?」
潤「何、って…」
雅「ねぇ…?」
潤「何か……こう…」
雅「……新婚さんみたい?」
潤「気持ち悪いけど、それ!」
「何だと?」
翔「別に気持ち悪くなんかないよねぇ?」
「ウンウン♪」
翔くんは俺の腕に腕を絡めてきて笑った。
潤「……て、ことはヤったのか……」
雅「えーっ!?ウッソ!!おめでと、にーちゃん?」
「おう♪」
翔「ありがと♪」
目の前でイチャつく俺らに負けじと、翔くん弟こと潤は雅紀を引き寄せた。
潤「今さらだよなあ、雅紀?昨夜俺らだって…」
雅「あ……うん……」
やっぱりか…
翔「早ければいい、ってものでもないよね?」
「そっ、そうだな?」
潤「そんなことねぇよ?それだけ想いが大きい、ってことだろ?」
雅「じ、潤…」
顔を赤らめ、力説する潤を見る雅紀の方が、俺的には恥ずかしかった。