笑い、滴り、装い、眠る。
第4章 愛していると囁いて。
俺…確かに言ったよ?
好き、って言ってくれたら離してあげる、って?
でも、何でこんな唐突なの?
何で今なの?
何で、好き、って言っちゃうんだよ!?
何で…
智「泣かないで……翔くん。」
「取り消して…」
智「翔くん…」
「取り消せよ!!」
智「翔くん、外に聞こえちゃう…」
「構わないよ!」
あなたの腕を引き剥がし、
振り返って抱きしめた。
「お願い…」
『好き』って言ったら終わりにしよう、
そう、言い出したのは、俺の方。
松潤と付き合ってることを知りながら、
智が下手に口に出来ないだろうと思って…。
それなのに…。
智「ごめん。これ以上、松潤を騙すようなこと出来ない。」
「イヤだ…」
智「翔くんも相葉ちゃんのこと…」
「…出会ったのは俺たちの方が早かったのに?」
智「でも、付き合ってる訳じゃないよ?僕たち。」
そんな…
そんな悲しい言葉、
できれば、あなたの口から聞きたくなかった。
確かに、出会ったのは他の三人よりも早かった。
出会った時からキラキラしてて、眩しかったあなた。
でも、この、感情が、
単なる憧れだけでない、と気づいた時には、もう、
俺たちの隣には守るべき存在がいた。