テキストサイズ

笑い、滴り、装い、眠る。

第20章 brothers〜バレンタイン編



智side



「ちょっといつもと違うなー?って思ってたら、翔くんに寝室に連れ込まれちゃったから、ま、いっかあ、って?」


翔「……よくない。」


「えっ?」


翔「よくないよっ!!」



唇を噛みしめ、急にわなわな震えだしたと思ったら、



突如、翔くんは大声で叫んだ。



しかも、涙目で。



翔「そんなの…いいわけないじゃん…。」


「ち、ちょっ…な、何も泣くこと…。」



裸のまま床にぺったり座り込んでぐずぐず泣き出した翔くんの肩をシーツで覆った。



しばらくして様子の落ち着いてきた翔くんに理由を聞いた。



翔「俺、何にも覚えてないんだよ?智くんがいつ帰ってきて今に至ってんのか、って?」



え?それ……って、重要?


「えーっ…と……帰ってきたのは7時ちょい前で……翔くんが出迎えてくれて…ご飯食べたか聞かれて食べてない、って言ったら…」


翔「言ったら?」


「チョコあるよ?って…」


翔「で?」


「……で…ソファーに座らされて翔くんがチョコをくわえたと思ったら……んー?って唇突きだしてきて…で、そいつを食べようとしたら……チュー……されました。」


翔「……。」


「で、そのあとずっとチューしてたら翔くんがエッチしよう?って言ってきて…」


翔「そう……だったの……」


「…ええ…まあ…はい。」


ストーリーメニュー

TOPTOPへ