笑い、滴り、装い、眠る。
第21章 ホワイトデー狂想曲
翔「そう……かな?」
「……そうなの。」
翔くんがツラく感じないよう、腰の下に枕を敷いた。
「俺の方が翔くんのナカに入ってんだから?」
翔「その言い方……あ…」
「他にどう言うんだよ?」
腰の高さが変わると当然挿入の角度も変わる。
翔「さ…さとし…っ…」
良いところに当たってんのか、それとも擦れて痛いのか、
両腕で俺の腰をがっちりと掴んだ翔くんの顔が歪んだ。
翔「う……動いて…は、早く…っ!!」
……イキそうなのか?
翔くんが俺の腰をがっちりと掴んだ。
「……置いてくなよ?俺を。」
翔「ん……」
頑張って笑おうとしてる額にかかる髪を掻きあげた。
「ツラかったら言えよ?」
翔「さっきは痛がっても止めない、って言ってたのに…やっぱり優しいんだね?」
「そ、そんなん…あ、当たり前だろっ!!」
ゆっくり体を起こして、翔くんが唇にキスしてきた。
翔「そういうところ…ほんと、好き。」
改めて言われると、どう反応していいのか分からない。
「う…う…動くからな?」
翔「……うん。」
俺の腰を掴む翔くんの指先に力が入ってちょっと痛かった。