笑い、滴り、装い、眠る。
第22章 brothers・番外編
雅紀は捕まれた己の腕と俺の顔を交互に見比べる。
雅「あの…いるんだよね?付き合ってる…人。」
「正確には、たった今からだけど?」
雅「それ、どういう意……」
困惑の色が隠せないでいる雅紀の唇にキスをした。
雅「じっ……!?潤?」
「……だって、こういうことなんだろ?」
そのまま床に押し倒すと雅紀の顔は蒼白になった。
「俺と付き合いたい、って?」
雅「…っ!?お、俺、そんなこと…?」
「顔に書いてあったけど?」
俺の下で真っ赤になる雅紀。
……なんだよ?可愛すぎるだろ?
俺は本気半分、冗談半分で雅紀のシャツのボタンを外した。
雅「あの…」
「ん?」
顔を赤らめたまま、視線を外しながら雅紀が口を開く。
雅「痛い……かな?」
「やっぱ…初めて?」
それはそれで仕込み甲斐がある。
と、いうか…コクってすぐヤル、って、どう思ってんのかな?
「雅紀が俺のこと、好きでいてくれてんなら痛くないよ?」
雅「ホント…に?」
「……うん。」
……多分。