笑い、滴り、装い、眠る。
第24章 俺のご主人さま
「……。」
智「その…なんていうか…」
「……。」
しばらくモゴモゴしてたけど、急に俺から離れた場所に正座して床に擦り付けるように頭を下げた。
智「ごめんなさい!ホントはメイド服着た翔くんの写真見てヤらしいこと妄想してました。」
すいませんでした、と、智くんは顔を床に押し付けたまま力説していた。
「まぁ…いいけど?ノリであんなカッコした俺も悪かったし。」
智「でも、可愛かった。」
「え?」
智「そんじょそこらの女子より全然可愛かった。」
「エ、エッチなこと考えてたくせに?」
智「それは翔くんが悪い!」
「は?」
智「可愛いだけじゃなくてメチャクチャエロくて…」
「そっ、そんなにエロくないでしょ?あの写真。」
智「普段の翔くんが、だよ?」
体中の熱が一気に頭に集まって、頭の中がくらくらした。
「俺、ってば普段そんなエロいの?」
智「そうだよ?その日その気がなかったとしても、翔くんのお誘いは断ったことないでしょ?だから、それだけ翔くんが色っぽかったてこと。」
喜んでいいの?てか、褒められてんの?
そんなことより…何より、俺…
智くんと…
俺は床に座り込んだままの智くんの目の前で膝を付いた。
「あの……」
顔を上げた智くんの唇にキスをした。
智「ん……しょ…くん。」
「シよ?」
智「ち、ちょっと、翔くん⁉」
思わず智くんを押し倒してしまう俺だった。