笑い、滴り、装い、眠る。
第24章 俺のご主人さま
翔「んん……っ…」
未だ恥ずかしそうにしている翔くんの体を抱きしめたまま翔くんの唇をふさぎ続けた。
翔「さっ…さとしっ…ん…」
苦しそうに、俺の体を両手で押すフリをする姿は、
ホントに愛おしくて、可愛くて…
翔「ぁ……あの…」
「ん?どうした?」
さっきからずっと何か言いたそうにしてたので解放してあげた。
翔「智……くんの……ここ、当たってる…」
「当たってんじゃなくて当ててんの♪メイドさんが可愛くて。」
翔「も、もう、智くん、ってば♡」
お返し、とばかりにまたキスしてきた。
翔「ちなみに…なんだけど…どんなこと…してほしい?」
「えっ?どんなことでもしてくれんの?」
翔「出来る範囲のことなら…」
マジか…?
「じ、じゃあ…もっかいご主人さま、って…呼んで?」
翔「えっ……」
「ここに座って、さ?」
俺は膝をポンポンした。
恥ずかしそうに頷くと、翔くんは俺の膝の上に座ってくれた。
で、上目遣いで俺の目を見ながら…
翔「ご…ご主人さま?」
「は…はい。」
翔「な、なにそれ?」
「だ、だって…ご主人さま、って呼ばれたから…」
翔「そう呼べ、って言ったじゃん?」
「そうだけど…」
俺の膝の上で笑う可愛いメイドさんの腰を抱き寄せた。
「あの…メイドさん?」
翔「なんですか?ご主人さま。」
膝の上の翔くんが笑い返す。
「続き……しない?」
翔「……はい。」
そのまま翔くんをベッドに仰向けに寝かせようとして、あることを思いつく。
「あのさ…もう一つお願いが…」
翔「何なりと…」
「上……上に乗ってくんない?」
キョトン、としてたけど、その意味が分かったらしくニッコリと微笑んだ。
翔「かしこまりました、ご主人さま。」