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笑い、滴り、装い、眠る。

第25章 おクスリの時間です。



翔「ほら、智くんも脱いで?」

「お、おう。」


慌てふためいて帯を解こうとするもんだから逆に締まったりしてちょっと焦って、


で、余計に時間がかかってしまって脱ぐのに四苦八苦してると翔くんが目の前でもう浴衣を脱いでしまっていた。



翔「ほーら、何やってんの?」


抱きしめるみたいに、俺の背中に手を回すと翔くんにしては器用にするすると帯を解いた。


翔「智くん、また痩せた?」


翔くんは大きな目をちょっとだけ見開き俺を見た。


「うーん、ちょっと違うな?」


俺の浴衣の衿を開いた翔くんが、今度は驚きの声を上げた。



翔「何か…こう…体が締まってる気が…」

「じゃなくて、締まってんの。」


これみよがしに力こぶを作ってみせた。


翔「いつの間に…」

「んふふふ。翔くんのためじゃん?」

翔「俺の…ため?」

「俺、これと言って何もスポーツとかやってきてないから体が鍛わってないでしょ?だから筋トレちょこちょこやってんの。潤に教えてもらったりとかしてさ?」

翔「そうだっだんだ…」

「後は…アッチのテクとか…」

翔「…そんなことも潤に教えてもらってんの?」

「えっ…ぁ…いや…その…」


翔くんの声音が低くなる。


「も、もっと翔くんに気持ちよくなってもらいたいし…」



痛いぐらいの翔くんの視線を感じながら必死で言葉を探す。


翔「そんなこと気にしなくていいのに…」


何を思ったのか、翔くんは俺から体を離すと浴衣を着崩した恰好で何処かへ歩いていった。


そして、戻ってきた翔くんの手には紙袋。


翔「エッチのテクなんて要らないよ?」

「?」


と、ガサガサと紙袋から取り出したものは…


翔「大事なのは気分、だよ?」



…白衣?



翔「テクがあってももりあがらないんじゃツマンナイじゃん?」


俺の喉を、ツバが大きな音を立てて落ちていく。



翔「じゃあ…はじめましょうか、センセイ?」















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