
笑い、滴り、装い、眠る。
第6章 可愛いあの子は1コ下
心ゆくまで繋がったあと、その繋がったまんまで二人シーツにくるまって寝てしまっていた。
「寒っ…」
エアコンをつけようとベッドから出ようとし、無意識にしがみついてきた翔くんに引き止められる。
翔「う……ん。さとし…」
顔をおいらの胸元に押し付けたまますうすうと安らかな寝息を立てる翔くん。
か…可愛い…可愛すぎる。
そんな翔くんを抱きしめ、またもおいらは心地よい眠りに落ちていった。
翔「んもぉ〜!!せっかく起きたのに何でまた寝ちゃうんだよ!」
「そ、そんなこと言ったって!」
あれからがっつり二度寝してしまったおいらは、翔くんに追ったてられるように慌ただしく現場に向かった。
それもこれも可愛すぎる翔くんがいけないんじゃないか!!って、言葉をおくびにも出さずに。
雅「あ〜わかるわかる、その気持ち。」
「でしょでしょ?」
収録の合間、同じくニノと付き合っているという相葉ちゃんに、同意を求めるように今朝のことを話した。
雅「この間なんか、夜、ついつい激しくなっちゃった時、後処理を後回しにして寝ちゃったらカズに滅多くそ怒られてさあ。」
と、ヘラヘラ話す相葉ちゃんの頭の上に、ニノのバッグが大きな音を立てて落ちてきた。
