
笑い、滴り、装い、眠る。
第6章 可愛いあの子は1コ下
雅「いててて…」
和「何を自慢気に喋ってんのかと思ったら…」
雅「だって、リーダーが翔ちゃんとの夜の生活のことで悩んでる、って言うから…あたっ!!」
「痛っ!!」
その相葉ちゃんの頭と今度はおいらの頭に丸めた新聞紙が降り下ろされた。
翔「…智くん?」
「…はい。すいません。」
上目使いでじろりと睨まれる。
翔「相葉くんも…」
雅「はい。申し訳ありませんでした。」
和「ったく、時と場所を選べ、ってぇの!!」
すっかりお冠なニノに接近禁止令を言い渡された相葉ちゃん。
歩き去るニノを半べそで追いかけていった。
「あ、あの、翔くん?」
同じく、無言で背を向け歩き去ろうとする翔くんを追いかける。
「何か…その…ごめんね?」
翔「反省してる?」
「…うん。」
翔「ホントに?」
「うん。」
翔「…じゃあ……許す。」
俯きながら伸ばされた翔くんの手を握り返した。
翔「あの…智くん。」
「何?」
翔「その…今朝はごめんね?俺の方こそ…」
「へ?何かあったっけ?」
翔「朝、智くんがベッドから出ようとしたのを引き留めちゃったりして。」
「え?」
無意識じゃなかったの?
