テキストサイズ

好きって言わない!

第9章 水と油と翔と潤と猫。





S「俺だってお前の顔なんか見たくねーよ。
事情があるんだ事情が。」




M「はぁ?意味わかんねーよバカかてめぇは。」




松本が翔の胸ぐらを掴んで一触即発。
慌ててまーくんが止めに入る。




A「ちょっと2人共テンション高すぎ!!
とりあえずココで騒いだらご近所さんに迷惑だし、家入ろ?」



M「ふざけんな、帰れ!!」



A「良いのかなー?」



M「はぁ?」



A「ジャーン!!」




まーくんが自信満々で松本の前に掲げたのは、猫のマタタビだった。




M「・・・なんだそれ。」



A「知らないの?猫ちゃんがメロメロになっちゃうマタタビ!」



M「メロメロ・・・」



N「猫にとったら媚薬みたいなもんだよ。
恍惚状態になるらしいぞ。」




まさかまーくんがそんな物用意してるとは思わなかったけど、ナイスだ。
松本が興味津々でマタタビの袋を見ている。




A「野良猫ちゃんだと警戒心強いだろうから、まずはマタタビでリラックスさせてあげよう!
猫ちゃんのオヤツとかある??」



M「ああ・・・いつもあんま食わないけど・・・」



A「まだ環境に慣れてないんだね。
大丈夫!!にのちゃん猫に好かれるタイプだからきっと今日懐いてくれるよ!」



N「は?!」




待て、猫に好かれた記憶なんか無いぞ!!
犬しか飼った事ねーし!!




焦る俺を見て、てへぺろのまーくん。
このやろー、ダメ押しに俺を使いやがって!!
懐かなかったらどうすんだ!!




じっと俺を見ている松本。
心なしか瞳がキラキラしている。
くそ、仕方ない・・・




N「・・・まかせろ。俺に懐かない猫はいない。」




らしくない大口を叩いてしまった。
ホント俺ってまーくんに弱いな・・・



こうなったらやるしかない。




松本にゃんこよ、覚悟しとけよ。







ストーリーメニュー

TOPTOPへ