好きって言わない!
第10章 まっさらにのちゃん。
A「ただいまーーー!!」
N「お邪魔しまーす!」
階段を駆け上がりながらリビングへ叫ぶ。
なんだか早く部屋に行きたい。
まーくんもそう思ってるような気がするのは、気のせいかな。
「あら、おかえりー!!
ご飯はー?!」
A「あとで食べるー!」
そう言ってまーくんの部屋に入るとドアをガチャン!と閉めた。
A「ふぅ・・・何か疲れたね。」
N「クタクタ。翔も松本もキャラが濃いんだよ。」
A「確かに。笑」
笑いながら、2人でドサッとベットに仰向けに倒れた。
電気を付けなかったから、部屋が暗い。
カーテンが開けっ放しの窓から入る外の街灯の明かりで、なんとかお互いの表情が見えるだけ。
A「にのちゃん。」
N「なに、」
振り向いた瞬間に、掠めるようなキスをされた。
A「くふふ、ただいまのチュー。」
N「・・・なんだそれ。笑」
A「家出る時もチューしたじゃん。」
N「あれ行ってきますのキスだったの?」
A「うん。」
恋人みたい。
そう思うとまた胸が騒がしくなる。