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好きって言わない!

第10章 まっさらにのちゃん。





じっとまーくんを見つめると、髪をサラサラと撫でられた。
その手が降りてきて頬に添えられる。




あ、またキスされるかも。




そう思った次の瞬間には、まーくんの柔らかい唇が俺のそれと重なった。




N「・・・最近キスする前に聞かないんだな。」



A「だって、嫌じゃないって言ってたから。
良いのかなって・・・ダメ?」



N「ダメじゃないけど。」



A「じゃあ良いじゃん。
キス気持ち良いもん、もっとしよ?」



N「・・・・・うん、」




寝転んだまま、またキスをした。
まーくんはキスが気持ち良いって思ってるんだ・・・
俺も・・・気持ち良い。



もっとしたい。




A「ふふっ、なんかチョット肉まんの味がする。笑」



N「・・・え?!」




肉まん?!?!




まーくんはおかしそうに笑ってるけど、俺はなんだか物凄く恥ずかしくなった。




肉まん味のキスなんかイヤだ!!




ガバッと起き上がって口を覆う。




A「にの?どうしたの?」



N「もうやめる。」



A「え?!」




もうキスしない!!
そう言ってぷいっとまーくんに背を向けると、焦った声が聞こえてくる。




A「何でだよ、肉まん美味しいし良いじゃん!」




美味しいって・・・
バカだろコイツ!!




N「まだ腹減ってんのかよ、晩ご飯食べてくれば?」



A「何怒ってんだよ〜、チョコ味だって言った時は怒んなかったのに。」



N「肉まんとチョコは違うだろ!」



A「何が違うんだよ。」




何で違いが分からねぇんだ。






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