好きって言わない!
第10章 まっさらにのちゃん。
A side
『キスさせてやる。』
そう言われてから、俺はにのちゃんとのキスにハマってしまった。
だって、キスって超気持ち良いんだよ!
友達だし、男同士だし、普通じゃないってのは分かってるつもりだけど・・・
でも、にのちゃんは特別だし。
キスする事に違和感は無かった。
しかも、キスする時のにのちゃんって、通常よりも可愛いんだよね。
口の悪さが無くなって、子どもの頃みたいに素直になってる感じ?
ちょっと戸惑ってる感じとか恥ずかしそうな感じとか、もう超可愛い!
キスの練習が出来て、可愛いにのちゃんも見れて、気持ち良くって・・・
良いことづくしだ。
でも、ちょっと困った事もあった。
思春期なんだもん。
何度もキスを繰り返していると、やっぱり反応しちゃうんだよね・・・アソコが。
まさかにのちゃん相手に、と思ったけど、可愛い声で吐息を漏らすにのちゃんはすっごいエッチで・・・
押し倒したい衝動に駆られる。
なんとか我慢してるのに、にのちゃんはそんな俺をキョトンとした顔で見てくるからやるせない。
ただ俺が盛ってるエロ野郎みたいじゃん!
にのちゃんはエッチな気持ちになってないのかなぁ・・・
やっぱり俺がエロいだけなのかな・・・
そんな事を思ったりしてたもんだから、キスの途中でモゾモゾしだしたにのちゃんに気付いた時は嬉しかった。
俺だけじゃないじゃんって。
口の中のチョコを舐めるなんてちょっとエッチな事しちゃって、俺も興奮してた。
だから、調子乗っちゃったんだよね。
今までにのちゃんの“そういう話”を聞いた事も無かったし、興味もあった。
A「もしかして・・・勃っちゃった?」
分かってるけど意地悪して聞いてみると、
俺の肩に顔を埋めているにのちゃんが固まった。