好きって言わない!
第10章 まっさらにのちゃん。
A side
A「にの、」
少し体を離して、にのちゃんの顔を覗く。
うわ・・・ヤッバ・・・
ウルウルと潤んだ瞳で俺をチラリと見ると、すぐに俯いてしまった。
にのちゃんの白いすべすべのホッペが、ピンクに染まっている。
今までこんな表情は見たことが無い・・・
にのちゃんって、こんなに可愛かったっけ。
いや、ずっと可愛いって言ってたけど、こんな・・・
エッチな顔するんだ・・・?
自然と手が動いていた。
背中を、太ももをユックリと撫でるとビクッと震えるにのちゃんの体。
N「ゃ・・・・・、」
小さな声をあげて少しだけ抵抗をするその仕草が、たまらなかった。
どうしよ、すっげー可愛い・・・
俺はついににのちゃんのソコに手を伸ばしてしまった。
N「ダメーーーーーーーーー!!」
触れそうになった瞬間、震えていたにのちゃんが叫んで俺を突き飛ばす。
A「えっ、」
ベッドの隅に逃げて、俺に背を向けて小さくなってしまったにのちゃんに、俺は焦った。
ヤバい、なんて事しちゃったんだ。
キスはして良いって言われたけど、触られるなんてさすがに嫌だよな。
どうしよう、怒ってるかな・・・
いや、それより泣いてたらどうしよう。
A「にのちゃん・・・、」
恐る恐る声をかけると、ビクッと肩が揺れる。
振り向いたにのちゃんは泣いてはいなかった。
だけど、相変わらずホッペはピンク色で、潤んだ瞳は妙に色っぽい。
N「まーくん・・・」
ベッドの端っこで、ペタンと女の子座りをしている。
両手を前にしてるのは、ソコを隠してるの・・・?
A「ゴメン・・・調子乗っちゃった。
嫌だったよね。」
ふるふると首を振るにのちゃん。
A「あの・・・別に勃っちゃうのはしょうがないよね!
俺だって、」
勃ってると言おうとして、恥ずかしくてやめた。
チラリとにのちゃんが上目遣いで俺を見る。
・・・いちいち可愛い。