好きって言わない!
第10章 まっさらにのちゃん。
A side
A「大丈夫・・・?」
N「はぁっ、はぁっ、・・・まーくん・・・
エッチなの、ビュッて・・・いっぱい出ちゃったぁ・・・、」
A「にの・・・っ!!」
ウルウルの瞳で、まるで悪い事をしてしまったかのように不安気に喋るにのちゃん。
イッた余韻のせいか、舌ったらずな甘えた口調は思春期男子には毒だ。
俺、止められないかも・・・!!
A「にの!!」
ドサっとベッドに押し倒すと、すぐに馬乗りになって唇を押し付けた。
・・・・・・・・ん?
A「にの?」
無反応なにのちゃん。
ぴったりと閉じられた瞳に、規則正しく上下する胸。
少し開いた唇からは可愛い寝息が聞こえてくる。
A「ウソだろにのちゃん!!」
俺まだイッてないよ?!
俺のも、にのちゃんの可愛い手で弄ってもらおうとか思ってたのに・・・
A「・・・・・。」
にのちゃんの可愛い寝顔を見下ろしながら、俺の可哀想なじゃじゃ丸くんがビクビクと揺れる。
あんなエロい事したあとで、1人で慰めなきゃなんねーのか・・・
A「にのちゃんのバカーっ。」
天使のようなあどけない寝顔を前に1人でするのは妙な罪悪感を感じてしまって。
俺はコソコソと1人さみしくトイレに向かったのだった。