好きって言わない!
第10章 まっさらにのちゃん。
N「・・・・・・・・・・・。」
気付けば、まーくんのベッドの上。
片足に絡まったパンツとズボン。
俺は何で半裸で寝てたんだ。
何も覚えてない。
嘘だ。
全部ハッキリ覚えてる。
出来る事なら忘れたい・・・!!!
とりあえずパンツを履こうとして固まった。
お腹やシャツに付いた白いモノ・・・
一瞬でボワっと体が熱くなる。
まーくんの手によって俺は初体験してしまった。
同年代の男子たちが性に興味を持ち始める中、俺はどうにも無関心だった。
女の子とエッチな事したいなんて思った事も無い。
体が成長するにつれて、なんだかモヤモヤする事はあった。
意思とは関係なくソコが固くなってしまった事もある。
でも、放っておけばおさまった。
みんな“そういう事”をしてるんだってなんとなく知っていたけど、自分で触る事に抵抗があってずっと避けてきた。
それで良いと思ってた。
思ってたのに・・・
色恋の経験値ゼロだった俺がまーくんを好きになっちゃって、キスをして。
ドキドキが鳴り止まない中で、初めての快感を与えられた。
急な事ばかりで完全にキャパオーバーだ。
N「どうしよう、これ・・・」
とりあえずティッシュで拭き取ったけど、ニオイとか大丈夫かな・・・。
服を整えた所で、ガチャッとドアの開く音がした。
思わずビクっとして振り向くと、まーくんがパックジュースを飲んでいた。
A「あ、起きたんだ。にのちゃんも飲む??」
笑顔でジュースを向けられて、戸惑う。
普通だな・・・
気まずいのって俺だけ??