テキストサイズ

好きって言わない!

第11章 翔と潤の場合。





M side





M「ダッセェ・・・。」




涙目になって蹲っているのは、ここ最近で一番腹が立った男だ。




アイドルのような爽やかなイケメンのくせに、性格が悪い。
ズバズバとムカつく事を言いまくるロクでもない奴だ。




さっきだってすました顔で俺をからかっていたのに・・・
足が痺れてのたうち回ってる姿は超絶ダサイ。




S「ううう〜・・・足が動かない・・・!!」




まぁ、確かに足が痺れるのってツライけど。




M「うるせぇな。
そのうち治るから黙っとけよ。」




S「お前・・・!!誰のせいでこうなったと思ってんだ!!
人の膝でグッスリ眠りやがって・・・
トトロじゃねーんだぞ俺は!!」




M「何言ってんだ。」




S「メイちゃんがトトロの上で寝ちゃうだろうが!!」




そういえばそんなシーンがあった気がする。




M「でもトトロは痺れないと思う。」




S「トトロの話はもう良いだろ!!」




しまった。
究極に下らない会話をしてしまった。
その間も足の痺れに喚く櫻井。




M「しょうがねぇな・・・。」




倒れている櫻井の後ろにまわって、うつ伏せにさせた。
跨って押さえつけると、驚いた顔で俺を振り返る。




S「・・・何してんだ?!」




たしかこの辺・・・。
両手でお尻の両側を撫でる。




S「おい・・・ちょっと待て・・・!!」



M「黙ってろ。」




お尻のくぼみ辺りを手のひらを使ってグッと押した。




S「いてぇ!!」




グッ、グッ、と押していると、騒いでいた櫻井がおとなしくなった。
効いてるかな?







ストーリーメニュー

TOPTOPへ