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好きって言わない!

第11章 翔と潤の場合。




M side




S「気持ち良いー・・・」




M「足の痺れに効くツボだよ。
腰痛にも効くぞ。」




S「へぇ・・・
てっきり俺に欲情したお前が襲いかかってきたのかと思った。」




M「はぁ?!」




S「だっていきなりケツ触ってくんだもん。」




そう言われてハッとする。
確かに、マッサージだと知らなければ、ただ櫻井のケツを揉んでいるだけに見える。




M「誰がお前に欲情するか!!」




S「いってぇ〜!!」




櫻井の上から飛び退いて、痺れている足を蹴ってやった。




S「お前は鬼か!!」




M「うるせぇ!!」




ああもう、やっぱりこいつ嫌いだ!!




S「あ、でも結構治った。
すげぇな、ツボまじで効くじゃん。
サンキュー!!」」




M「え、」




ニッと笑った顔が意外と可愛くて驚いた。
今まで意地悪そうな笑顔しか見たことなかったから・・・




M「お前、普通に笑えば年相応に見えるな。
すました笑い方やめれば?」



S「はぁ?俺別に老けてねーだろ!
お前こそその眉間の皺をやめろよ。」




眉間に皺なんて作ってるかな。
思わず手で眉間を撫でる。




S「・・・お前さ、何で学校であんな態度なんだ?」




M「・・・・・。」




痺れていた足を摩りながら、櫻井が伺うように俺を見る。






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