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好きって言わない!

第11章 翔と潤の場合。




M side




S「お前、本当は成績も悪くないんだろ。
こないだのテストはわざとあんな点数取ったのか?」




何でバレてるんだろう・・・




S「・・・やっぱガキだな。」




M「は?!」




S「オヤジを困らせてやりたい構ってちゃんか。
鬱陶しい性格してるなお前。」




M「うるせぇ!!
何も知らねぇくせに勝手な事言ってんじゃねぇよ!!」




S「何も知らねぇから勝手な事言うしかできねーんだよ。」




M「・・・・・え?」




S「ついでだ、このまま勝手な事話すぞ。
気になってたんだが、お前、理事長とは性が違うよな。
愛人の子どもか何かか?
良くそんな奴を入学させたもんだな・・・
この一人暮らしは、お前のワガママなのかそうせざるを得なかったのか。
どちらにせよお前の反抗期に拍車をかけてるのは事実だな。」




ペラペラと喋る櫻井に呆気にとられる。
こいつにはデリカシーというものが無いのか?!




S「お前の母親が健在なのかは分からないけど、お前の様子からしてまわりは全て敵だって思ってる感じだな。
1人で拗ねていじけてるのか?
男が拗ねてたって可愛くもなんともねーぞ。」




M「黙れ!!何でお前にそんな事言われなきゃなんねーんだ!!」




S「そりゃごもっともだ。」




M「バカにしやがって・・・!」




S「まぁ、1人寂しいお前の話し相手になってやるくらいなら良いかなと思って。」




M「はぁ?!」




S「クラス委員長だからな・・・ってのは使えねぇか。
違うクラスだもんな。」




腕を組んで何か考えている櫻井。
なんなんだこいつは・・・





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