好きって言わない!
第12章 保健室でイケナイ事。
A side
前屈みになって睨む俺を見て、今度は堪える事なく笑った松潤。
近くにいた生徒に声をかけた。
M「おい、お前保健委員だろ。
こいつ気分悪いんだって。」
「え?!」
A「ちょっと松潤!!」
急に声をかけられた保健委員の女の子が戸惑いながら松潤を見る。
M「熱もありそうなんだよな。
さっさと保健室連れてけ。」
「あ、ハイ!!」
ポッと頬を染めた女の子。
すっげー冷たい言い方なのに、ときめかせてるなんてイケメンってズルい。
M「ユックリして来いよ〜。」
保健委員に連れられて行く俺に、ヒラヒラと手を振る松潤。
もう!面白がってんじゃん!
教室を出たところで、チャイムが鳴った。
授業が始まってしまう。
A「あ、あの、俺1人で大丈夫だよ。
先生に言っといてくれたら・・・」
「遠慮しないで!保健室までちゃんと連れてってあげるから!
松本くんに頼まれちゃったし♡」
ご機嫌な女の子に引きずられるようんに連れていかれる。
保健室じゃなくて、トイレで良いんだよ〜!!
俺の心の叫びも虚しく、保健室に直行することになってしまった。