好きって言わない!
第12章 保健室でイケナイ事。
A side
N「おい、マジで大丈夫か?
そんなピッタリ布団被ってたら暑いんじゃねーの?」
A「え、」
待って!今布団取られたらじゃじゃ丸くん飛び出しちゃうから!!
A「にの!!」
N「わっ・・・」
慌ててにのちゃんの手を掴んで、自分の方へ引き寄せた。
N「・・・・・。」
ベッドへ半分乗り上げてしまったにのちゃんが、戸惑った表情で俺を見る。
キス、できる距離・・・
A「おいで。」
N「え・・・・・」
グッとにのちゃんを持ち上げて、布団の上から俺に跨らせた。
N「・・・なんだよ。」
A「一緒に寝る?」
N「俺元気だしっ・・・!!」
にのちゃんの頬がピンク色に染まる。
やっぱり可愛い。
A「俺も元気になっちゃって困ってたんだよね・・・」
N「どういう事?」
俺に跨ってるにのちゃんに少し腰を突き上げてみたけど、キョトンとして全く気付いてない。
こういう所に、また興奮しちゃうんだよ・・・
本当に、何も知らないんだな。
A「キスしてくれたら教えてあげる。」
N「え?!」
ニヤッと意地悪く笑って言ってやれば、怒って飛び退くと思った。
N「分かった。」
A「え?」
飛び退くはずのにのちゃんが、俺の胸に手をついて、体を倒してくる。
ちゅ・・・、と短いキスをして、ウルウルの瞳で俺を見た。
A「・・・・・。」
なにその可愛いキス。
甘えたようなふわっとした柔らかいキス。
恥ずかしそうに、むにっと口を結んで、これまた甘えた瞳で俺を見つめるんだもん・・・
こんなの、もうダメ・・・