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好きって言わない!

第13章 俺のもの。





思い切り睨むと、翔がハッとして慌ててまーくんに向き合う。




S「いやでもそうだな!
ヤっちゃうのは早いかな?!」



A「え?!」



S「当たり前だろ雅紀!
初デートで初エッチなんかダメだって!
余裕の無い男は嫌われるぞ?」



A「わ、わかってるよ!!
エッチなんかしないし!!」




俺紳士だし!と言ってるまーくんだけど。
顔赤くなってるし。
ホントは彼女とエッチしたいんだろ!!
バカバカバカバカバカ!!




N「・・・俺もう帰る。
勉強会だってのに全然勉強しねーし。
エロ2人に付き合ってらんねーよ!」



A「え?!にのちゃん待ってよ!」




教科書とノートをカバンにしまって、帰り支度を始めた俺の腕を掴んで不満そうな顔をするまーくん。




A「にのちゃんいないとつまんないじゃん。」



N「・・・。」



A「帰んの?」




拗ねたような表情で、立ち上がった俺を見上げる。
か・・・可愛い・・・




S「ふははっ、」



N「?」



S「やっぱ面白いな、お前ら。」



A「何が?」




おかしそうに笑っている翔も教科書とノートを閉じて、立ち上がった。




S「今日はお開きにするか。
雅紀がちっとも集中しねぇんだから仕方ない。」



A「う・・・。」



S「まぁ、俺いなくても勉強ならニノにみてもらえるしな。
帰って続きしろよ?」



A「え〜・・・まだ勉強すんの?」



N「・・・・・。」




俺はまーくんと一緒にいれるなら勉強だって楽しいのに。
ウンザリした顔をしてるまーくんに、少しだけ傷付いてしまった。







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